041234567891011121314151617181920212223242526272829303106

date :2016年05月

支援者側の都合とか、やりかたとか、思いを押し付けてはいけない


5月4日付の毎日新聞「水説」に「連休がつらい子どもたち」というコラムで
私への電話取材での内容が掲載された。
http://mainichi.jp/articles/20160504/ddm/003/070/060000c

そのうち消えてしまうと思うので、以下コピーして掲載。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

楽しいはずの大型連休が、困窮家庭の子にはつらいのだという。
大阪社会保障推進協議会の事務局長で、シングルマザーを支援する寺内順子さんの話だ。

 旅行や遊びに行けないからではない。
「学校の給食がなくて、おなかがすくんです。連休も働かなくてはいけない親も多い。今年のように日の並びがいいと、なおさら」

 寺内さんはそんな子どもたちと、兵庫県内の一軒家に泊まり込む「キャンプ」を予定している。
これまでのキャンプで、三度三度おなかいっぱいのご飯を食べて「ぼく、なんか心が平和や」とほほえむ子や、荒っぽい言動が消えて甘えだす子を見てきた。
「食べ物には大きな力がある」というのが実感だ。

福岡県も子どもの貧困対策として「食の力」に期待する。
コンビニエンスストアから売れ残った弁当やおにぎりなどを分けてもらい、支援団体などを通じて学習支援の場で、子どもに提供する。

売れ残りとはいえ、店頭に置く期限が過ぎただけで消費期限は来ていない。
コンビニには各団体が引き取りに行く。
福岡県は、学習支援の場13カ所の助成金計260万円を予算化した。
居場所づくりも兼ねて手料理を出す「子ども食堂」が各地に広がっているが、頻度は月に2回程度。
福岡県は、日常的に子どもを支援しようと考えた。

この対策は賛否を呼んだ。

毎日新聞西部本社発行の夕刊は、困窮家庭の子どもたちへの偏見やいじめを助長したり、
子どもたちの誇りを傷つけたりしないかと問いかけた。
学習支援に携わる人の「今日、明日食べるものにも困る絶対的貧困下の子どもにとっては一つの手段になる」との声を紹介しつつ、
「効率ではなく、こどもとその家族の尊厳を守ることが最優先。『ない』よりマシの考えはよくない」との意見を載せた。

困窮する子は、それだけで傷つき孤立している。
ならば食事一つにも、いやさまざまな力を持つ食だからこその心配りが大切かもしれない。

寺内さんは「自治体が危機感を持ち、新しい試みをやるのはとりあえずいいことだ」と言い、
「やってみて子どもの反応や課題を知り、臨機応変に対応してほしい」と話す。
そして、できあいの物であっても、ご飯はお茶わん、おかずはお皿にと付け加えた。
「それだけで、子どもは大事にされていると感じる」と。

「心が平和や」。
そんな言葉をすべての子が口にできるために何が求められるのか、賛否を超えて、私たちも考えたい。(論説委員)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もともとは「福岡県が貧困世帯に賞味期限切れ前のコンビニ弁当を配布することについてどう思うか」
ということを聞いてこられたので、

「正直、なんでコンビニなのか、とい思いはあるが、それでも自治体が危機感をもって動こうとしていることは評価したい」
「モデル事業として実施してもらって、その後、検証して臨機応変に次の事業に行こうしてもらえるといいと思う」
と答えた。

そして、記者さん(編集委員さん)が
私のブログ「子ども食堂など食の支援をやるにあたってお願いしたいこと」をみておられたので、
その趣旨などをお話する中で、
あのような、連休とか長期休みは給食がないので子どもたちはご飯を食べることができない、
という話の流れになったものが記事となった。

私は大阪社会保障推進協議会という大阪の運動団体に長らく(26年間)携わってきたので、
下からの運動というものが世の中を動かし、そして自治体を動かし、
最後に国を動かすのだということを経験してきたし歴史的にもそうだということを知っている。

下からという言い方は語弊があるかもしれないが、
当事者およびより現場にちかいところにいる人たちという意味合いだとおもってほしい。

子どもの貧困問題、でいうと、
「下から」はなにかというと、
当事者は子どもと主にシンママさんたちで、
現場に近いところにいる人々というのはそれを支援する人々、である。

当然、ニーズはこどもとシンママさんが持っている。
よくあるのは、当事者のニーズを聞かずに支援者の都合で動き出すこと。
よかれとおもっていても、当然、ニーズにあわないのでうまくいかない。
震災後のボランティアでも同様のことが起きる。

福岡県のコンビニ弁当支援についてどう思うかを判断するのは
支援団体ではなく、当事者の子どもやシンママさんたちではないか。
聞く相手が違うんではないかとおもう。

去年、CPAOに大阪のある自治体の中学生が訪ねてきたことを思い出す。
その少年は自身もシンママ世帯で育っていて、三食に事欠くこともかつてはあったと。
でもいまは食べられるようになった。
でも、自分の弟の友達(小学生)が晩御飯におかしを食べていて、これはかわいそうだと
自分が子ども食堂がやりたいと相談しに来たのだ。
その話を聞いていて、
子どもたちは、ご飯をちゃんと食べることのできないこどものことをよく知っているのだと思った。
知らないのは、私たち、大人のほうだと。
まさに、これが子どもたち、当事者のニーズ。

絶対に支援者側の都合とか、やりかたとか、思いを押し付けてはいけない。
ニーズと違っていれば、絶対にこない。
それはとても当たり前のことだとおもう。



スポンサーサイト

プロフィール

crecre

Author:crecre
大阪の社会保障のことなら何でもまかせて・・・といえるようになりたいと日々勉強勉強
大好きなものは・・・
着物、旅行、露天風呂、読書、映画、足つぼマッサージ、料理(なんでも作ります。特にパスタははっきりいって、そのへんのイタリアンには負けませんし、時間さえあればピザも生地から、餃子も皮からつくります。煮物も大得意です。最近パンも焼いています)
大好きな人たちとの楽しいおしゃべり+美味しいお料理。
表計算ソフトのエクセル・統計が大好きです。
大切なものは・・・もちろん2人の息子、そして三匹のにゃんず。
性格は・・・非常に前向き、後ろは殆ど振り向きません。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カレンダー&アーカイブ(Tree)

04 | 2016/05 | 06
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

+ アーカイブ
 

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク