昨日奈良で語ったこと
昨日の夜は奈良でした。
奈良県社保協の総会に呼ばれ記念講演として話をしました。
テーマは
「社保協運動〜こんなに楽しいものはない。
学べば学ぶだけ、動けば動くだけ、道は拓ける」
です。
大阪社保協運動と
事務局長として何を大切にしてやってきたのか
ということを70分ほど話をさせていただきました。
話しながら
いろんな人たちの顔が浮かんで
最後には涙がでてしまいました。
奈良県社保協のみなさんにも「感動した!!」と言っていただけました。
たぶん、
私は大阪社保協の仕事は「天職」だと思っているのですが
大阪社保協運動がなぜおもしろいのか
お話しました。
以下レジュメの概要です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2008.9.11 奈良県社保協総会レジュメ概要
1.私たちの運動によって切り開いてきたもの
(1)2007年4月からの「後期高齢者医療制度」廃止運動(省略)
(2)2007年8月からの「大阪府訪問介護サービスに関するQ&A」撤回運動(省略)
(3)2007年10月からのこどもたちを守る運動
・2007年10月 「こどもシンポ」開催。
忘れられないシンポジストの養護教員(保健室の先生)からの報告。
「6年生のC君は運動会の練習時に突き指をしました。
黄色くなっていて微妙だったので湿布を貼って、
『おうちに手紙を書くわ。腫れてきたら病院に連れて行ってもらってね。』
と言ったら、
『保険証ないねん、先生、湿布くれ』って。
『湿布あげるよ。けどね、腫れてきてらお医者さんで診てもらってほしいんやけど』
『先生、保険証ないねん、お父さん仕事ないねん』
というやりとりをしました。
『そしたら湿布もってかえり。おうちの人に貼ってもらいや』
と言いました。
けれど、彼は父親を気遣って何もいわないし、
だから自分で湿布を貼って、また月曜日に見せに来ました。
本当にこどもたちはそういう親のしんどさを大変よくわかっていまして、
気遣って、いわない、みせない、自分でする。
次の日保健室に朝一番に見せにくる、言いに来る。
そんなこどもたちが増えています。」
このシンポ当日、私はコーディネーターをしたのですが、
C君の悲しみと
そしてC君を救えないような、
私たち社保協運動ではあかんっと強く思い、
どうしたらこのこどもたちに辛い思いをさせずにすむか
どうしたらいいのだろうと考え続けました。
・2008年3月 後期高齢者医療保険料との関連「世帯分離」を徹底的に学び、その際に「住民基本台帳」についても学ぶ。国保情報が住民基本台帳に掲載されることを知る。
・2008年5月 大阪府内市町村国保アンケートの中に資格証明書発行世帯の中のこども数を聞く項目を入れて実施。
・2008年6月 大阪市、堺市、茨木市、寝屋川市、守口市以外の自治体から609人との回答を得て、「大阪府内で推計2000人のこどもが無保険」とFax通信等で発表。
・2008年6月 毎日新聞が大きく報道
・2008年7月 大阪府内自治体キャラバン行動実施
・2008年7月 朝日新聞が大きく報道
・2008年7月 民主党厚生労働部門会議で取り上げられる。
・2008年7月 毎日新聞の協力のもと大阪全体で1782人のこどもが無保険と判明
・2008年8月 毎日新聞が全国大都市調査結果を実施、横浜3692人、千葉838人、大阪748人、和歌山407人、大分379人など20都市で約7300人のこどもが無保険と報道。
・2008年8月 厚労省が資格証明書実態について全国調査の指示を都道府県に発出。
こどもたちの無保険問題は
どんなことがあっても引き下がらない強い決意でいます。
2. 大阪社保協運動で大切にしていること
(1)地域のみなさんが主人公〜運動は上からではなく下から
(2)すべての始まりは「学ぶこと」から〜学びは行動の原動力。
(3)発信しなければ意味がない〜メール、ホームページ、ブログ・・パソコンと友達になろう。パソコンを味方にするとたくさんの時間と仲間が作れる。
(4)法律を味方にする〜憲法だけでなく、地方自治法、児童福祉法、国民健康保険法、介護保険法、国税徴収法、行政手続法を知り、運動に生かす。
(5)点を線にし面にする〜大切にしたい一人一人の「思い」
(6)とにかく、現場に出る!声を聞く!!〜パソコンや電話の前にいるだけでは何も見えてこないし聞こえてこない。そして感性と想像力をみがくこと。
(7)データ、客観的な数字(事実)を手のひらに載せる〜情報公開請求と独自調査で!!
3.社会保障制度は「尊厳ある生活」を保障するためにある。
尊厳ある生活とはなにか。
私は「尊厳」とは「プライド」だと思っています。
私がであった人たちから教えられた「尊厳ある生活」
◆堺市在住のOさんの言葉。この方は75歳で要介護1の介護保険利用者の女性。
私はリュウマチがありますから、
外には一人で出かけるのは怖いんですよ。
こけて骨折したら大変やしね。
恐怖心があるから誰かの介助がないと出かけられないんです。
でもね、映画見に行きたいとか思うんですよ。
ガイドヘルパーお願いしているんですが、
まだ私が恐怖心が先にたってしまってね、
自信がない。高島屋(堺の)に買い物にいきたいと思っているんですよ。
電話して調べたら、車椅子もあるみたいやし、
移動が辛いからね。時には外食もしたいしね。
今の楽しみは高島屋に行くこと。ちょっと余所行きの気分で出かけたいの。
一階の食料品売り場でも新鮮な野菜をみたら光ってるでしょ、
私の頭もキラキラするんですよ。
ガイドヘルパーさんと一緒に高島屋に買い物に行きたい、
それが今の私のがんばる力になっているのよ。
◆堺市在住のKさんの言葉。この方は75歳で要介護1、生活保護受給で介護保険利用者の女性
がんばって生きてます。
そりゃ何度も死のうと思ったこともあったけど、
なにくそ! とがんばって生きてきました。
人間死ぬ気になったらなんでもできる。
神経痛で痛くて左手が動かしません、それに糖尿やしな。
最近暖かくなってきたけど、雨降ったり、曇っていたら手足がしびれて動かへん。
死ぬまでに温泉にでも行ってゆっくりしたいんやけど、体がふらつくからなぁ。
ヘルパーさんに話したら、ちょっと難しいなぁって言われています。
とにかく、手先、手足があかんからな、
物忘れもひどくなってきたしね。
でも自分でできることは自分でするようにしています。
とにかく病気に負けたらあかん、
気持ちで負けたらあかん、なにくそ!と思ってるんです。
病は気から、やからな。施設に入りたいと思うこともあるんですよ。
ヘルパーさんとかに迷惑かけているんちゃうかな、
施設の方が気が楽なんちゃうかな、と思うときもあります。
けどなできるところまで家でやっていこうと思ってます。
選挙に行きたいから、字も勉強しました。
もうあかんけどなぁ。名前ぐらいしか書けへんねん。
ここでじっとしてはいないんですよ。
散歩には行けないから、居間と台所やけどできるだけ歩くようにしています。
こんな家やけど掃除も自分でできることはしています。
◆大阪市東住吉区の93歳のYさん(女性)
93歳で、一人暮らしで、夫にも二人の子どもにも先立たれ、
昨年には見送ってもらおうと思っていた弟も亡くなってしまいました。
電電公社で勤め上げて、やめた途端難聴になって耳がきこえんようになりました。
年金200万あるんやけど、腰が痛とうて痛とうて、
お医者さんにかかって、
医療費やら介護保険料やら通院のためのタクシーやらすごいかかるんです。
自宅があるから固定資産税やら沢山はらわなあんので、
国保料はどうしても2000円しか払えへんて区役所に言うて安くしてもろうてました。
今度一年で保険料9万円も請求があって、
どうしても払えまへん、生活できまへん。
なんとかならしませんか、
お願いします。お願いします。
長生きし過ぎたんですやろか。
戦争中は、欲しがりません勝つまではいうて、豆食べて暮らしてました。
年取って、一人ボッチになって、
こんなに辛いなんて、もう死んでしまいたいです。
4.人をつき動かすものは理論でも理屈でもなく、
感情、怒り、悲しみ、そして喜びです。
私は大阪社保協運動を優しさと温かさにあふれたものしたいと思っています。
ですから、伝えたいメッセージは以下です。
「払えないあなたが悪いんじゃない。
できないあなたが悪いんじゃない。
ずっと大変でしたね。
でも今日からは大丈夫です。
私たちがいます。
たとえ離れていても私たちがいます。
あなたは一人ぼっちではありません。
だから大丈夫です。」
奈良県社保協の総会に呼ばれ記念講演として話をしました。
テーマは
「社保協運動〜こんなに楽しいものはない。
学べば学ぶだけ、動けば動くだけ、道は拓ける」
です。
大阪社保協運動と
事務局長として何を大切にしてやってきたのか
ということを70分ほど話をさせていただきました。
話しながら
いろんな人たちの顔が浮かんで
最後には涙がでてしまいました。
奈良県社保協のみなさんにも「感動した!!」と言っていただけました。
たぶん、
私は大阪社保協の仕事は「天職」だと思っているのですが
大阪社保協運動がなぜおもしろいのか
お話しました。
以下レジュメの概要です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2008.9.11 奈良県社保協総会レジュメ概要
1.私たちの運動によって切り開いてきたもの
(1)2007年4月からの「後期高齢者医療制度」廃止運動(省略)
(2)2007年8月からの「大阪府訪問介護サービスに関するQ&A」撤回運動(省略)
(3)2007年10月からのこどもたちを守る運動
・2007年10月 「こどもシンポ」開催。
忘れられないシンポジストの養護教員(保健室の先生)からの報告。
「6年生のC君は運動会の練習時に突き指をしました。
黄色くなっていて微妙だったので湿布を貼って、
『おうちに手紙を書くわ。腫れてきたら病院に連れて行ってもらってね。』
と言ったら、
『保険証ないねん、先生、湿布くれ』って。
『湿布あげるよ。けどね、腫れてきてらお医者さんで診てもらってほしいんやけど』
『先生、保険証ないねん、お父さん仕事ないねん』
というやりとりをしました。
『そしたら湿布もってかえり。おうちの人に貼ってもらいや』
と言いました。
けれど、彼は父親を気遣って何もいわないし、
だから自分で湿布を貼って、また月曜日に見せに来ました。
本当にこどもたちはそういう親のしんどさを大変よくわかっていまして、
気遣って、いわない、みせない、自分でする。
次の日保健室に朝一番に見せにくる、言いに来る。
そんなこどもたちが増えています。」
このシンポ当日、私はコーディネーターをしたのですが、
C君の悲しみと
そしてC君を救えないような、
私たち社保協運動ではあかんっと強く思い、
どうしたらこのこどもたちに辛い思いをさせずにすむか
どうしたらいいのだろうと考え続けました。
・2008年3月 後期高齢者医療保険料との関連「世帯分離」を徹底的に学び、その際に「住民基本台帳」についても学ぶ。国保情報が住民基本台帳に掲載されることを知る。
・2008年5月 大阪府内市町村国保アンケートの中に資格証明書発行世帯の中のこども数を聞く項目を入れて実施。
・2008年6月 大阪市、堺市、茨木市、寝屋川市、守口市以外の自治体から609人との回答を得て、「大阪府内で推計2000人のこどもが無保険」とFax通信等で発表。
・2008年6月 毎日新聞が大きく報道
・2008年7月 大阪府内自治体キャラバン行動実施
・2008年7月 朝日新聞が大きく報道
・2008年7月 民主党厚生労働部門会議で取り上げられる。
・2008年7月 毎日新聞の協力のもと大阪全体で1782人のこどもが無保険と判明
・2008年8月 毎日新聞が全国大都市調査結果を実施、横浜3692人、千葉838人、大阪748人、和歌山407人、大分379人など20都市で約7300人のこどもが無保険と報道。
・2008年8月 厚労省が資格証明書実態について全国調査の指示を都道府県に発出。
こどもたちの無保険問題は
どんなことがあっても引き下がらない強い決意でいます。
2. 大阪社保協運動で大切にしていること
(1)地域のみなさんが主人公〜運動は上からではなく下から
(2)すべての始まりは「学ぶこと」から〜学びは行動の原動力。
(3)発信しなければ意味がない〜メール、ホームページ、ブログ・・パソコンと友達になろう。パソコンを味方にするとたくさんの時間と仲間が作れる。
(4)法律を味方にする〜憲法だけでなく、地方自治法、児童福祉法、国民健康保険法、介護保険法、国税徴収法、行政手続法を知り、運動に生かす。
(5)点を線にし面にする〜大切にしたい一人一人の「思い」
(6)とにかく、現場に出る!声を聞く!!〜パソコンや電話の前にいるだけでは何も見えてこないし聞こえてこない。そして感性と想像力をみがくこと。
(7)データ、客観的な数字(事実)を手のひらに載せる〜情報公開請求と独自調査で!!
3.社会保障制度は「尊厳ある生活」を保障するためにある。
尊厳ある生活とはなにか。
私は「尊厳」とは「プライド」だと思っています。
私がであった人たちから教えられた「尊厳ある生活」
◆堺市在住のOさんの言葉。この方は75歳で要介護1の介護保険利用者の女性。
私はリュウマチがありますから、
外には一人で出かけるのは怖いんですよ。
こけて骨折したら大変やしね。
恐怖心があるから誰かの介助がないと出かけられないんです。
でもね、映画見に行きたいとか思うんですよ。
ガイドヘルパーお願いしているんですが、
まだ私が恐怖心が先にたってしまってね、
自信がない。高島屋(堺の)に買い物にいきたいと思っているんですよ。
電話して調べたら、車椅子もあるみたいやし、
移動が辛いからね。時には外食もしたいしね。
今の楽しみは高島屋に行くこと。ちょっと余所行きの気分で出かけたいの。
一階の食料品売り場でも新鮮な野菜をみたら光ってるでしょ、
私の頭もキラキラするんですよ。
ガイドヘルパーさんと一緒に高島屋に買い物に行きたい、
それが今の私のがんばる力になっているのよ。
◆堺市在住のKさんの言葉。この方は75歳で要介護1、生活保護受給で介護保険利用者の女性
がんばって生きてます。
そりゃ何度も死のうと思ったこともあったけど、
なにくそ! とがんばって生きてきました。
人間死ぬ気になったらなんでもできる。
神経痛で痛くて左手が動かしません、それに糖尿やしな。
最近暖かくなってきたけど、雨降ったり、曇っていたら手足がしびれて動かへん。
死ぬまでに温泉にでも行ってゆっくりしたいんやけど、体がふらつくからなぁ。
ヘルパーさんに話したら、ちょっと難しいなぁって言われています。
とにかく、手先、手足があかんからな、
物忘れもひどくなってきたしね。
でも自分でできることは自分でするようにしています。
とにかく病気に負けたらあかん、
気持ちで負けたらあかん、なにくそ!と思ってるんです。
病は気から、やからな。施設に入りたいと思うこともあるんですよ。
ヘルパーさんとかに迷惑かけているんちゃうかな、
施設の方が気が楽なんちゃうかな、と思うときもあります。
けどなできるところまで家でやっていこうと思ってます。
選挙に行きたいから、字も勉強しました。
もうあかんけどなぁ。名前ぐらいしか書けへんねん。
ここでじっとしてはいないんですよ。
散歩には行けないから、居間と台所やけどできるだけ歩くようにしています。
こんな家やけど掃除も自分でできることはしています。
◆大阪市東住吉区の93歳のYさん(女性)
93歳で、一人暮らしで、夫にも二人の子どもにも先立たれ、
昨年には見送ってもらおうと思っていた弟も亡くなってしまいました。
電電公社で勤め上げて、やめた途端難聴になって耳がきこえんようになりました。
年金200万あるんやけど、腰が痛とうて痛とうて、
お医者さんにかかって、
医療費やら介護保険料やら通院のためのタクシーやらすごいかかるんです。
自宅があるから固定資産税やら沢山はらわなあんので、
国保料はどうしても2000円しか払えへんて区役所に言うて安くしてもろうてました。
今度一年で保険料9万円も請求があって、
どうしても払えまへん、生活できまへん。
なんとかならしませんか、
お願いします。お願いします。
長生きし過ぎたんですやろか。
戦争中は、欲しがりません勝つまではいうて、豆食べて暮らしてました。
年取って、一人ボッチになって、
こんなに辛いなんて、もう死んでしまいたいです。
4.人をつき動かすものは理論でも理屈でもなく、
感情、怒り、悲しみ、そして喜びです。
私は大阪社保協運動を優しさと温かさにあふれたものしたいと思っています。
ですから、伝えたいメッセージは以下です。
「払えないあなたが悪いんじゃない。
できないあなたが悪いんじゃない。
ずっと大変でしたね。
でも今日からは大丈夫です。
私たちがいます。
たとえ離れていても私たちがいます。
あなたは一人ぼっちではありません。
だから大丈夫です。」


