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どうしても納得できない!!

昨日の午前中は大阪市内のある区役所へ。

まだ、話し合いをしているところなので、「ある区役所」としますが、
最終的には全て明らかにします。

発端は先週の水曜日に相談が入ってきたことからです。


その方の世帯の状況は
夫婦+障害児(知的障害16歳)の三人家族。 

商売をされていますが、大変厳しく、
昨年の所得は130万円しかありません。

国保料滞納は平成24年度全額と23年度、22年度で延滞金もいれて22万8962円。

しかし、毎月区役所に言って相談しながら、払える保険料は払ってきました。

ところが「差押通知」が1月30日付で突然送られてきました。

そして納入期限は1週間後の2月8日。

財産は不動産(自宅兼店舗)と銀行口座が数件ありますが、
口座には殆ど残高はありません。

ただ、お子さんの特別児童扶養手当がはいる口座のみ一定残高があります。

特別児童扶養手当というのは、20歳未満の児童を養育している父母に支給されるお金で、
支給額は児童1人につき月額は1級:50,400円、2級:33,570円です。

もちろん、これは重度の障害を抱えるお子さんのためのなけなしのお金です。

特別児童扶養手当は4ヶ月に一回入るため金額が大きいのです。

2月12日に一回目の話し合いを行っており、
この口座を調べていると区役所が言ってました。

ご本人は毎月3万円程度なら払えるので、7回分割をして払いたいと申し出たのですが、
区役所は1回もしくは2回で払わなければ差押えの解除ができないとつっぱねました。

その日の話し合いの結果、納付期限は2月20日に延長されました。

そして、昨日の2月18日
私も入って再度区役所と話し合いました。

今回の差押は、区役所が実施するものではなく、
大阪市の「債権回収室」というところで実施するものです。

そのため、話し合いの相手は区役所の保険年金課長と係長ですが、

権限はなく、

すべて局の回答として示されました。

ここでの論点ですが、

まずこちらから主張したのは

①そもそも、特別児童扶養手当は差押禁止財産である。

②この世帯の最低生活費を計算するとひと月20万円を超えているので、その金額までは差押できないはずだ。

③大阪市の国保料には障害者減免がない。大阪でも豊中市や松原市では制度を作っている。大阪市として困難を抱えている障害児・者がいる世帯の軽減を全くしないで、滞納だからといって一方的に障害児のための手当を押さえるなど言語道断である。

という点。

大阪市からは

④特別児童扶養手当についても特別扱いはしない。4半期に1度振り込まれる20万1600円については押さえないが、それ以上については差押対象とする。

⑤特別児童福祉手当を押さえる根拠は平成10年2月10日の最高裁判例。
→この判決についてはこの論文が詳しい。「差押禁止債権と預金債権 岩手大学 西牧正義著」
http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/3779/1/al-no86p107-117.pdf

この判決は、簡単に言うと、
たとえ差押禁止財産であっても、いったん口座に入ってしまうと他のお金とごちゃごちゃとなって判別できないから差押禁止財産は継承されないから差し押さえても違法ではない、というもの。


⑥これに対しては、こちらから、「東京地裁平成15年5月28日判決」を示しました。

この判決は簡単に言うと、
その口座が差押禁止財産だけしか入っていない口座ということが識別できる場合は差押は違法なので差押えが解除できる、という判決。

この判決については大阪市は知らなかったようです。

この判決も含め「差押禁止財産」については、長文となりますが、この論文「差押禁止財産に関する考察 税務大学校研究部教育官 谷川秀昭著」に詳しくかかれています。この判例については105頁から記述されています。http://www.nta.go.jp/ntc/kenkyu/ronsou/57/02/pdf/ronsou.pdf

⑦さらに、大阪市は
最低生活費との関係では、複数の口座がある場合、
主として生活費の出し入れをしている口座については考慮するが、そうでない場合は考慮しない、
と答えました。

⑧そして最後に大阪市が言ってきたのは、
「差押保留の条件は、とにかく滞納の半分は一括でいれてもらう、のこりは相談する」というものでした。


でも、考えてみてください。

所得130万円、ということは、
月々10万円ほどの所得しかないのです。

その1カ月分を一括でいれろと。
「子どもの為の金があるだろう」と案に言っているようなものです。

私は常々言ってます。

国保料は、生活費を削ったり、食べるもの食べずに払うものではない。

だって、国保は社会保障だからです。


昨日の話し合いでは決着がつかず、
次回の話し合い(とりあえず3月4日目途)までは差押はしない。納付期限も3月4日以降に延期する。

ということに。


私は昔、障害者共同作業所にいたのでわかるのですが、

障害児・者をもつ親御さんの最も大きな心配は「親なき後」のことです。

いずれ、成人したら自立する、という展望が障害をもつ方の場合はとてもむずかしいのです。

だから、沢山、お金を残してやりたいと思うのです。

そうしたためのお金を差し押さえるなど、

私はどうしても許せないと思っています。

そして、差押禁止財産も口座に入れば差押してもいいのだと、
簡単に思っている大阪市。

そしてこれは大阪市だけでなく、全国の自治体がそう思っています。

これをなんとかしないといけないと思います。

いずれ、裁判も辞さないでたたかいを挑んでいくべきではないかと、

今週、弁護士さんと相談します。


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プロフィール

crecre

Author:crecre
大阪の社会保障のことなら何でもまかせて・・・といえるようになりたいと日々勉強勉強
大好きなものは・・・
着物、旅行、露天風呂、読書、映画、足つぼマッサージ、料理(なんでも作ります。特にパスタははっきりいって、そのへんのイタリアンには負けませんし、時間さえあればピザも生地から、餃子も皮からつくります。煮物も大得意です。最近パンも焼いています)
大好きな人たちとの楽しいおしゃべり+美味しいお料理。
表計算ソフトのエクセル・統計が大好きです。
大切なものは・・・もちろん2人の息子、そして三匹のにゃんず。
性格は・・・非常に前向き、後ろは殆ど振り向きません。

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