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岩手に行ってきました①今も脈々と続く深澤村長の志

9月25日から28日まで、岩手に行ってきました。

25日から28日は花巻温泉で開催された中央社会保障学校。

そして、盛岡に移動しもう一泊しました。

社会保障学校では、二日目に旧沢内村(現南和賀村)を訪ね、
沢内村の生命行政と今現在についてを学ぶことが出来ました。

今回の岩手行きは、
奇しくも沢内村深澤村長と宮沢賢治を重ね合わせて学ぶ旅なりました。

2012年の「住民運動のための国保ハンドブック」を作成する際に、
国保の歴史を今一度学ぶこととなり、
野村拓先生から雑誌「岩手の保健」の貴重な資料を託され、読みました。

そして、沢内村についても学び直すために、
沢内村関係のあらゆる書籍を購入して読み、かなり勉強をしました。

村長ありき―沢内村 深沢晟雄の生涯村長ありき―沢内村 深沢晟雄の生涯
(2008/07)
及川 和男

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沢内村奮戦記―住民の生命を守る村沢内村奮戦記―住民の生命を守る村
(1983/03)
太田 祖電、増田 進 他

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沢内村とともに―乳児死亡率ゼロ達成のかげに沢内村とともに―乳児死亡率ゼロ達成のかげに
(2004/08)
深沢 力

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野の花―岩手の母子保健に生きた人々 (1982年)野の花―岩手の母子保健に生きた人々 (1982年)
(1982/06)
畠山 富而

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でも、実際に足を運んで
その土地を見て感じること、
そこにいる人に直接話を聞くことは、
書籍からえた知識や理解とはまた違うものだということを実感しました。

沢内村にいくには花巻温泉からバスで山のなかを一時間以上は走らなければならないのです。

冬はさらにその道が雪に埋もれるのです。

想像を絶する自然のなかに沢内村はありました。 

お話を伺った高橋和子さんは沢内村の元保健婦さんで、村議会議員も勤められていた方。

でも、深澤村長が亡くなってから仕事についておられるので、深澤村長と一緒には仕事をされていません。

つまり、沢内村の生命行政、命を守ることを最優先する行政は
深澤村長亡きあとも、深澤村長の志を引き継ぐ人々によって脈々と続いてきたのですね。

高橋和子さんのお話しで興味深かったのは、
地域ぐるみで住宅改良の運動をしたという話でした。

沢内村は11月には雪が降り始め、6月頃まで溶けずに残った雪があるといいます。

茅葺き屋根は雪が滑らず積もってしまうのと、
回りが全部雪に埋もれるので、ずっと日に当たらないまま家のなかで過ごすので
子どもたちの生育も悪い。

それで、集落全体で皆で話し合い住宅改良に取り組んだそうです。

床を高床にして、屋根も茅葺きをやめ、雪が滑り落ちる角度にして。

費用はどうしたか。

「結(ゆい)」でやったと。

結(ゆい)というのは各地にありますが、労働力の助け合いというようなものですね。
沢内村でも、おカネではなく食糧や労働力の助け合いで家々の建て替えをすすめていったそうです。

不動産を一から建て替えていく訳ですから、いろんな事を乗り越えていかなければならなかったはずです。

それを、地域ごとの徹底的な話し合いで進めていった沢内村の住民自治の力はすごいですね。

沢内村には「三せい運動」というのがあって、
一人一人がせい、
話し合ってせい、
みんなでせい、
と。

民主主義をとても簡単な言葉で表してるなあと思いますね。

深澤村長をリーダー、ヒーローのように言う人がいますが、
深澤村長は人を見つけ出し、育てた人なんですね。

2005年、沢内村は隣の湯田町との合併で岐路に立ちます。

湯田町は温泉観光で一時期は活況をきたしたこともあるのですが、現在はそれも廃れていました。

行政姿勢が全く違う自治体が一緒になるのは困難で、湯田町は沢内病院は無駄だと主張しましたが、
沢内村は「沢内病院と老人医療無料化は合併の第一条件」と突っぱね、存続を果たしたのです。

高橋さんによると、旧沢内村の高齢者と旧湯田町の高齢者では健康状態も一人当たり医療費も大きく違うそうです。
これは、長年の沢内村の予防医療の賜物でしょう。


今日から10月。

沢内病院は町の中心部に移転し「西和賀沢内病院」として新規オープンします。

白い大変美しい建物は、沢内村の人々の誇りのように見えました。

昭和36年、二度めの村長選挙のとき、深澤村長は「生命行政」一本で闘いました。

「今の世の中は、生命さえ商品扱いてあります。生命の商品化は絶対に許されません。人間尊重、生命尊重こそ政治の基本てなければなりません。沢内村野蛮条件の解消こそか、すべての行政に先んじておこなわなければならないのです」

この村長選挙演説は、いまに置き換えてもおなじことです。

この国は、いつだって生命をないがしろにしてきた国なのです。

でも、岩手の秋から春まですさまじくも厳しい雪に閉ざされた人口6000人足らずの沢内村が
村民の命を第一に掲げた「生命行政」を進めてきた歴史と、
そして、いまなお受け継がれていることを知ったこと。
本当に勇気と希望がわいてきましたね。

私は、これからのすべての学習会の最後に、沢内村の話をしようと考えています。

何故なら、
人は理屈ではなく、心を揺さぶられたときに大きな力を出せると思っているからです。
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crecre

Author:crecre
大阪の社会保障のことなら何でもまかせて・・・といえるようになりたいと日々勉強勉強
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着物、旅行、露天風呂、読書、映画、足つぼマッサージ、料理(なんでも作ります。特にパスタははっきりいって、そのへんのイタリアンには負けませんし、時間さえあればピザも生地から、餃子も皮からつくります。煮物も大得意です。最近パンも焼いています)
大好きな人たちとの楽しいおしゃべり+美味しいお料理。
表計算ソフトのエクセル・統計が大好きです。
大切なものは・・・もちろん2人の息子、そして三匹のにゃんず。
性格は・・・非常に前向き、後ろは殆ど振り向きません。

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