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厚生労働省はこんなことを考えている

今日の大阪社保協FAX通信第744号に掲載したのですが、
石川県社保協のT事務局長さんから

1月18日に開催された
石川県後期高齢者医療広域連合主催「後期高齢者医療フォーラム」での
厚労省国民健康保険課課長補佐の土佐和男氏が語った
「後期高齢者医療制度高齢者医療制度の創設とねらい」という基調講演の内容について

あまりにひどい内容なので
このブログにも転載します。

この土佐課長補佐というのは
2006年12月3日の
NHKスペシャル「もう医者にかかれない~いきづまる国民健康保険」で
「国民保険料を払わない人(払えない人を含む)は最初から保険が適用される範疇に入らない対象である」
「当初から診てもらえない、保険を受けられないグループである」
と言い切った人です。

なお、
あさって木曜日に更新予定の大阪社保協ホームページで
この講演の問題点等Fax通信全文についてアップします。
そちらも見てください。

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土佐和男氏の紹介
:昭和28年生まれ、中央大学法学部卒業、杉並区役所入庁、国民健康保険課長、高齢者施策課長を経て、厚労省にスカウト入省。現在、厚労省国民健康保険課課長補佐、老人医療企画室室長補佐、高齢者医療制度施行準備室室長補佐。

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◆何故、自分が講演にきたのか。                               

自分は経歴の通り杉並区で国保の仕事をしていた。厚労省は国保の保険料滞納問題に頭を悩ませていたので、現場経験のある自分をスカウトした。後期高齢者医療制度をたちあげる時にも、現場経験が必要と言うことで、施行準備会室にも所属となった。準備室は当初20名はいたが、現在、3名となった。室長と法律担当者と自分、室長と法律担当者は国会対応の関係で地方には行けないので、自分が講演で全国に出かけている。

◆何故、後期高齢者医療制度をつくったのか

・国の医療費がどんどん増える。将来60兆円にもなる。

・75歳以上の高齢者は一人当たり、75万円、64歳~74歳は一人当たり35万円、65歳未満は、15万円かかっている。

・今後高齢者が増え、後期高齢者が3倍、3000万人、前期高齢者が3000万人、併せて6000万人になる。

・70万円の医療費の人が3倍になる。3倍になった医療費を誰が払うのか。3つの方法を検討した。(1)75以上(2)65歳以上(3)述べられず。

・現在、若い人が5割支援をしている。6000万人を65歳未満で支援していけるのか。65歳~74歳は、働いている人も多く、年金も平均220万円になる予定。「どこまで支えきれるのか」ということから、75歳以上にした。

◆現役並の所得者について

・現役並の所得者には公費負担はしない。若い人々が負担することにした。

◆どこがこれまでと違うのか

・全ての人が保険料を払うことにしたことである。医療費の10%を後期高齢者が負担する仕組みにしたことである。

◆何故、10%なのか

・後期高齢者の多くは国保。国保では後期高齢者は医療費の約10%に相当する保険料をはらっている。保険料は、国保とできるだけ変わらないようにしたいという考え方の結果である。

◆何故、独立型保険にしたのか。

・60兆円の医療費を抑制しながら、若い人が支援していける仕組みにした。

・医療費が際限なく上がっていく痛みを、後期高齢者が自ら自分の感覚で感じ取っていただくことにした。今まではそうではなかった。例えば月25回通院している人が多くいれば石川県の医療費があがる。それを月20回に減らせば、医療費が下がり保険料は下がる。

・医療費が高い県は、北海道、福岡、大阪である。低い県は長野県である。長野県が何故医療費が低いかというと二つの理由がある。表向きの理由は、長野県には、指導員がたくさんいて、食生活などの生活指導を盛んに行っている。その指導の効果があって医療費が低くなっている。もう一つの理由は、病院が少なく、病院へのアクセスが大変なので、病院には気軽に行けない。だから医療費が低くなっている。北海道は、何故医療費が高くなっているか。北海道では広いので病院へのアクセスが悪いのですぐに入院となる。北海道は明治以降に発展した地域。だから、歴史と人のつながりも弱い。家族が病院で看取りたいという人が多い。

・福岡は炭坑のせいと言われているが、医療費が高い地域は旧炭坑のある町ではない。精神科の病院が多いためである。大阪は何故高いか。大阪ではかゆいところに手が届く濃厚診療が行われているからである。

・医療費が高いところは保険料が高くなる。医療費抑制のために努力されている県は負担が少なくなる。

◆何故、保険者を広域連合にしたのか。

・市町村は国保を運営している。保険料を抑えるために一般会計から繰り入れている。後期高齢者医療制度の保険者を市町村にすると、市町村は国保と同じ、一般会計から繰り入れてしまう。どうしてもそういう形になってしまう。従って、市町村が無理と言うことになって広域連合になった。

◆後期連合になると変わることがあるのか

・財政・運営事務は広域連合、手続き、受付、相談業務は市町村に残した。これまでの老健法の手続き、負担と同じような仕組みにした。給付も変わらない。新たに高額医療・高額介護合算制度もつくって前進したところもある。しかし1点だけ、不利なことがある。それは、現役並の所得者の基準を変えたことである。年収を630万円から520万円に基準を下げた。それは、現在、国保では現役なみの所得者の基準は390万円以上である。390万円の人が630万円の人を支えるということには無理がある。だから下げた。将来的には400万円ぐらいに引き下げたい。

◆保険料額について

・全体として保険料は上がることはない。しかし医療費が高い地域は保険料が高い。国保では資産割があるが、後期高齢者医療制度では資産割を外さざるを得なかった。資産割がなくなったので国保より安くなる場合も多い。

・7・5・2割軽減制度が導入された。国保で6・4割軽減している自治体があるが、そうした自治体では軽減割合が上がる。有利になる。

・しかし、現行の国保より高くなる地域がある。それは国保に一般会計から繰り入れている地域である。一般会計から繰り入れるというのは、税金から繰り入れる。働いている人は、国保ではない。そうした人たちの税金が一部の国保のために繰り入れられるのはおかしい。

・上限額は50万にした。国保では56万だから、現行56万の人は安くなる。被用者保険本人の人が該当することになるが、そうした人は会社の役員が多いのだから負担できるはずである。

・保険料は応能割と応益割の合計額となる。応益割合に相当する医療費は5%である。応能割に相当するのは、平均的な医療費のところで5%。今回、医療費の多寡でもって調整はしなく、所得でもって調整することにした。従って裕福な東京や神奈川、愛知から貧しい県にお金がまわるように調整をした。

◆若い人たちの保険料

・若い人たちの保険料は3本立てとなる。(1)74歳未満の保険料(2)後期高齢者を支える保険料(3)介護保険料である。

・医療費が上がれば上がるほど保険料が上がる。助け合いや予防活動などで保険料が下がる。従って、誰のために保険料が上がったのか、誰が努力して保険料が下がったのかがはっきりみえる形になった。

◆保険料の年金天引きについて

・国保では滞納が多くなっている。10%以上滞納している。

・国保では、未納者の分を保険料納めている人たちが負担をしている。

・後期高齢者医療制度では未納者の分まで分担しなくてもよいよう年金天引きにした。

・また、保険料を納めに行くのは大変面倒で、とりわけ寒い冬の場合はなおさらそうである。そうした面倒をかけないで済むように年金天引きをした。

◆資格証明書について

・現状の国保で高齢者に資格証明書を出していないのは、出していないのではなく、できなかった。保険料徴収と給付は別々になっていたからである。後期高齢者医療制度では一つの制度に一本化したのでできるようになった。

・後期高齢者の人たちはきちんと保険料を納めている人が多いので、保険料を滞納する人は大変少ない。それでも保険料滞納として残るのは悪質な人である。

◆後期高齢者医療制度の医療内容について                          

後期高齢者の医療のあり方については、現在審議中であり、なかなか変えれない。ただし終末期医療は新しい仕組みとなる。

◆最後に

・75歳以上の医療費があがると保険料が上がることを十分理解してほしい。風邪引いたら田舎ではすくぐ病院にはいかない。自分も都会にでてきて、風邪を引いたら医療機関に行くようになった。田舎にいたときは親が厳格な人だったので、風邪を引いたら、乾布摩擦をして治していた。

・後期高齢者医療制度は、給付は老人保健法とほぼ同じで、保険料については、国保と同じで、財政調整の仕組みは介護保険とおなじである。つまり新しい仕組みだが、従来と同じようになっている制度である。

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Author:crecre
大阪の社会保障のことなら何でもまかせて・・・といえるようになりたいと日々勉強勉強
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大好きな人たちとの楽しいおしゃべり+美味しいお料理。
表計算ソフトのエクセル・統計が大好きです。
大切なものは・・・もちろん2人の息子、そして三匹のにゃんず。
性格は・・・非常に前向き、後ろは殆ど振り向きません。

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