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死に方を決めろと強要する後期高齢者医療制度

1月30日の中医協総会で
「診療報酬改定の主要項目」が提案された。

今回の後期高齢者医療制度の診療報酬を簡潔にいうと

「なるべく入院させず」
「入院したら早めに退院を」
「薬をできるだけ少なく重ならないように」
「慢性疾患は包括医療で」
「死ぬときはできるだけ在宅で」
「生きているうちに死に方をきめておくこと」

ということだと思う。

厚生労働省が特にこだわっているは

「終末期医療」
つまり
「死ぬときの医療」だ。

このこだわりが象徴的に現れているのが
平成18年5月21日に出した
「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」
という文書。

厚生労働省は
病院でターミナル医療をするとお金がかかるので、
在宅(家、という意味ではなく、病院以外という意味)で
終末期(死)を迎えてほしいと思っている。

だからなんとしても死に方を生きているうちに決めてほしいと、
そして患者本人が決められなくなっても
家族と医療関係者が話し合って決めてほしいと思っている。

「医学的妥当性と適切性」とはいったいなにか?

例えば、末期がんで、直る見込みが0%だったとしても
「最善の治療をしてほしい」
「最後まであきらめることなく癌と闘いたい」
と思う患者や家族はたくさんいる。

後期高齢者だって同じだ。

医学的妥当性と適切性でいうと直る見込のない患者に
治療をつづけるのはどうなのか。

でも、終末期はその人だけの問題ではない。

残された家族の問題でもある。
「精一杯がんばって看取った悔いを残すことはない」と考える家族もいる。

癌告知だってできないケースもたくさんあるのに・・・。

あなたは以下の
「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」
を読んで何を感じますか?

私は今週末からまたたくさん入ってくる後期高齢者医療制度学習会で
この問題について特に話をしていきたいと思っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. 終末期医療及びケアのあり方

①医師等の医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされ、それに基づいて患者が医療従事者と話し合いを行い、患者本人による決定を基本としたうえで、終末期医療を進めることがもっとも重要な原則である。

②終末期医療における医療行為の開始・不開始、医療内容の変更、医療行為の中止等は、多専門職種の医療従事者から構成される医療・ケアチームによって、医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断すべきである。

③医療・ケアチームにより可能な限り疼痛やその他の不快な症状を十分に緩和し、患者・家族の精神的・社会的な援助も含めた総合的な医療及びケアを行うことが必要である。

④生命を短縮させる意図を持つ積極的安楽死は、本ガイドラインは対象としない。

2. 終末期医療及びケアの方針の決定手続

終末期医療及びケアの方針決定は次によるものとする。

(1)患者の意思の確認ができる場合 

①専門的な医学的検討を踏まえた上でインフォームド・コンセントに基づく患者の意思決定を基本とし、多専門職種の医療従事者から構成される医療・ケアチームとして行う。

②治療方針の決定に際し、患者と医療従事者と十分な話し合いを行い、患者が意思決定を行い、その合意内容を文書にとめておくものとする。
上記の場合は、時間の経過、病状の経過、医学的評価の変更に応じて、また患者の意思が変化するものであることに留意して、その都度説明し患者の意思の再確認を行うことが必要である。

③このプロセスにおいて、患者が拒まない限り、決定内容を家族にも知らせることが望ましい。

(2)患者の意思の確認ができない場合 
患者の意思確認ができない場合には、次のように手順により、医療・ケアチームの中で慎重な判断をとることを基本とする。

①家族が患者の意思を推定できる場合には、その推定意思を尊重し、患者にとっての最善の治療方針をとることを基本とする。

②家族が患者の意思を推定できない場合には、患者にとって何が最善であるかについて家族と十分に話し合い、患者にとっての最善の治療方針をとることを基本とする。

③家族がいない場合及び家族が判断を医療・ケアチームに委ねる場合には、患者にとっての最善の治療方針をとることを基本とする。

(3)複数の専門家からなる委員会の設置

上記(1)及び(2)の場合において、治療方針の決定に際し、

・医療・ケアチームの中で病態等により医療内容の決定が困難な場合

・患者と医療従事者との話し合いの中で、妥当で適切な医療内容についての合意が得られない場合

・家族の中で意見がまとまらない場合や、医療従事者との話し合いの中で妥当で適切な医療内容についての合意がえられない場合

等については、複数の専門家からなる委員会を別途設置し、治療方針等についての検討及び助言を行うことが必要である。



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大阪の社会保障のことなら何でもまかせて・・・といえるようになりたいと日々勉強勉強
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大好きな人たちとの楽しいおしゃべり+美味しいお料理。
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大切なものは・・・もちろん2人の息子、そして三匹のにゃんず。
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