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人生を支えるということ

昨日21日の午後は堺のケアマネジャーUさんとともに
お二人の利用者さん宅を訪問、取材させていただいた。

これは先週に引き続き、
よりよい介護をめざすケアマネジャーの会が作成する
「介護保険白書」の取材。

私はまた涙涙・・・となってしまった。

まず、80歳のOさん宅を訪問。

リュウマチを患い、右半身が不自由で歩行も不安定で介護度2。
最近までご主人を介護し、そして看取られた。
一人娘は兵庫県に住んでいて、
Oさんは一人暮らし。
最後まで自宅で娘の世話にはならずに
自分の力で生きていたいという強い意志をもってられる。

ホームヘルパーは月曜日から土曜日まで毎日1時間半。
水曜日にはデイケアに通う。

料理好きで、ヘルパーさんと一緒に料理を工夫して作るのが楽しみ。
料理の話では目を輝かせて話をしてくださった。

いま一番の目標は
「高島屋に行ってお買い物をしたい。」

Oさんの自宅から堺東駅の高島屋までタクシーで10分。
途中まで私は難波の高島屋のことをおっしゃっているのだと思っていたが
Oさんにとって堺東の高島屋がなんと遠いことか。

Oさんは一人で外出ができない。
もし、こけたら、もし骨折もしたら・・・・という恐怖が強い。
でもデパートでのウインドウショッピングの介助はホームヘルパーにはできない。
デパートでの買い物は日常生活上必要と認められないからだ。
なぜ?
Oさんにとって、いま一番の望みであり、頑張る目標なのに。

そこでOさんはケアマネジャーUさんの援助のもとで
障害者手帳の申請を行い、
障害者自立支援法でのガイドヘルパーの申請をした。
でも、まだお出かけの踏ん切りがつかないようだ。
Oさんは賢い方で、どんなヘルパーでもいいというわけにはいかない。
ヘルパーさんの特徴を見極めて仕事をたのむという。
多分、いくらガイドヘルパーが使えるとしても
はじめてのヘルパーに自分をゆだねるということに躊躇があるのかもしれない。

しかし・・・
ほんのその先のデパートに行くことさえ
障害があるとこんなにも遠いのか。
お洒落をしてお化粧をしてお出かけすることが
高齢者になると普通にできないのか。
当たり前に普通に生きることがこんなに難しいのか。

Oさんは私の母にとても似ていて
10年先の母をみているようで涙がでた。

Oさんに
両親が三田に住んでいること、
母親がお料理の先生をしていることをお話すると
大変な興味をしめされた。
母はお料理の本もだしているので差し上げることもお約束した。

二時間ほどの訪問の最後で
ケアマネジャーUさんと並んでの写真を取らせていただいた。
とてもいい笑顔で、また涙があふれた。


続いて、83歳のKさん宅へ。

Oさん宅からの移動時間の間にケアマネジャーUさんから
「あまりに酷い家なの、人間として暮らせる家じゃないの、
Kさんは綺麗好きな方だからお気の毒で。
生活保護を受けているからといって、
あんな住まいのままではあまりに気の毒です。いま、
市にかけあって市営住宅に移れないか話をしているところです」
との話を聞いた。

確かに、
いまどき見たこともないようなバラックのような住宅に
Kさんは住んでおられた。
家の中も、時代劇でみる貧乏長屋そのものだった。

Kさんをひと目見るなり、この方は苦労をしてきた方だと思った。
先のOさんとは3歳しか違わないのに、
とても年をとってられて、そしてとても小さいおばあさんだった。

Kさんは口癖のように
「くそっと根性出してがんばらなあきません」
と何度も何度もおっしゃった。
きっとこれはKさんの生き方なんやろな。

糖尿病で入院してインシュリンを打たなければならなくなったときも
入院中に一生懸命練習して
いまでは一日三回、自分で打てるようになった。

好きなことはお寺参り。
私が
「今月、四天王寺のお大師さんいくんですよ。」というと
ぱっと目がかがやいて
「そうですかあ、よろしいなあ、私もよう行きました」
「いま一番行きたいのは、牡丹みに長谷寺でんな」
「清荒神にもいきましたな」
・・・・・・・・
楽しそうに話をされた。

私が好きな着物話も話が弾んだ。
たんすにはまだ沢山の着物がしまってあるいう。
「おばあさんが厳しかったよってに、着物かけっぱなししてたらようおこられました」と。

連休中にショートステイすることに強い不安と負担を感じておられるようで
何度も何度もその話がでた。
「初めていくところやさかい、気つこてしまう」と。

後でケアマネジャーUさんにお聞きしたのだが、
Kさんはいま大変に状態がわるく
連休中に急変しても対応できるように緩和ケア病棟に入院するのだという。
敏感なKさんは、いつもと違う病棟に行くことに何かを感じ取っておられるようだという。

でもKさんは
「根性出して、くそと思うて頑張って生なあきまへん」
と何度も何度も繰り返しおっしゃっていた。

Kさん宅をおいとまする前にも
Uさんと並んで写真を取らせていただいた。

お二人の方との4時間は本当に中身の濃い時間だった。
お二人とも、生きることに強い意欲をもっておられて、
それも単に生きながらえるなどということではなく
自分としてどう生きたいのかという強い意欲と意志をもっておられる。

その方の人生を生き方を支えるのが介護なのだと教えていただいた。

介護の仕事は尊いな。

私はさっそく母にメールをして水曜日に母の本をうけとるとにした。
写真は水曜日にできあがる。
出来れば連休中にもお二人にお届けしたいと思っている。

感謝をこめて。

ケアマネジャーUさんからメールをいただいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

遠いところありがとうございました・・
夕方、KさんとOさんからお電話いただきました。
Kさんからは、「あんな話しかできなくてすんません。緊張していつもみたいにしゃべれなんだ。せっかく来てくれたのに悪かったなぁ。よろしゅう言うといて。」と、
Oさんは、「年寄りの話をあんなに聞いて貰えて嬉しいかったわ。楽しいお喋りができて嬉しかったわ。もっとお話ししたかったわ。よろしくお伝えしてね。」と、おっしゃってました。
私は、利用者さんに育てていただいてます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は涙がとまりません。







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crecre

Author:crecre
大阪の社会保障のことなら何でもまかせて・・・といえるようになりたいと日々勉強勉強
大好きなものは・・・
着物、旅行、露天風呂、読書、映画、足つぼマッサージ、料理(なんでも作ります。特にパスタははっきりいって、そのへんのイタリアンには負けませんし、時間さえあればピザも生地から、餃子も皮からつくります。煮物も大得意です。最近パンも焼いています)
大好きな人たちとの楽しいおしゃべり+美味しいお料理。
表計算ソフトのエクセル・統計が大好きです。
大切なものは・・・もちろん2人の息子、そして三匹のにゃんず。
性格は・・・非常に前向き、後ろは殆ど振り向きません。

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