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構造改革の幻想

山家(やんべ)先生の
「暮らしに思いを馳せる経済学」をガーっと読んだ。

とても学べた。

いまの日本の財政全体像については
前に読んだ
菊池英博氏の「増税が日本を破壊する」とほぼ同じ評価。

増税が日本を破壊する増税が日本を破壊する
(2005/11/18)
菊池 英博

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そして、
「構造改革」についての評価もほぼ同じ
構造改革路線~つまり新自由主義
財政を削減して規制緩和と小さな政府にしていくことで
景気が悪化し税収が減り国内消費が減りさらに景気悪化となるという
悪循環。

だって、
「構造改革」の10年、
財政赤字は減るどころか増える一方で、
財政再建なんてちっとも出来ていない。

消費税増税なんてしたら、一層景気が悪くなるだけだという視点も
菊池氏と山家氏は同じ。

ただ、解決への道が違う。

菊池氏は公共投資による景気回復をめざし
山家氏は雇用改善と社会保障制度充実でまず国民の暮らしの向上をめざす。

どこに軸足を置くかという違いなんだと思う。
山家氏は本のタイトルのように
国民の暮らしに軸足をおいておられる。
そして、この本には
どうしたら国民が幸せになれるのか
という山家氏の思いがにじみ出ていると思う。

山家氏が書いておられる国家財政の視点については
目からうろこだった。

「財政を家計や企業にたとえてはいけない

家計と企業と、政府とは本質的に違うものだからです。

・・・・・
何のために政府があるのかを考えますと、
それは人々が生活するに必要なモノやサービスを
(必要だけれど市場に任せておいては供給されないサービスを)
提供するためだ、といえるでしょう。

モノやサービスを提供するために政府があるとしますと、
政府にあっては、支出のほうが先にある、ということになります。
必要なモノとかサービスの量を測って
そのために必要に資金を調達する、
それが政府の考え方の順序、ということになります。

家計や会社とは全く逆で、
政府は、入るを量って出ずるを制してはいけない、
出ずるを量って入るを決めなければならない。

そして政府には、家計や企業と違って
収入は与件ではない、議会に諮ってではありますが、
自ら決める権限をもっているのです」

これは大阪府の財政にも通ずる。

そこにいる人々の暮らしに思いを馳せながら
顔を思い浮かべながら
財政を考えていかなければならないのだという
山家氏の暖かさが伝わってくる。

竹中平蔵氏などにはこういう視点が全くないから
「社会保障はたかりだ」なんて言葉がでてくるんだろう。

イギリスの経済学者マーシャルの
「冷静な頭脳と暖かい心」という言葉。
山家氏の心にもすみついているという。

私はこのごろ学習会の最後にいつも

「金勘定で制度設計をするな」
「一番大事なのは人間」
「人間を幸せにするのが社会保障」

というしめくくりをするが

山家氏のこの本を読んでますます意を強くした。


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大阪の社会保障のことなら何でもまかせて・・・といえるようになりたいと日々勉強勉強
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大好きな人たちとの楽しいおしゃべり+美味しいお料理。
表計算ソフトのエクセル・統計が大好きです。
大切なものは・・・もちろん2人の息子、そして三匹のにゃんず。
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